思い出の公園 (2) ～渚にて (1)～

渚橋を渡ると、ぼくが大好きな渚に到着。

すぐにでもカートから降りて、真美と砂浜を歩きたかったけど

６年前なら気にせず歩れた砂浜が、思いのほか深く

腰に負担が掛かるので、浜辺の歩きやすいところまでは

カートに乗っていったんだ。

浜辺の歩きやすいところで、ぼくはカートから降ろしてもらうと

走馬灯のように、若かった頃の思い出が蘇ってきたんだ。

昔みたいに全速力で走る事が出来ないけど、砂浜の感触を

楽しむように歩いたよ。

伊豆に何度も遊びに行って、海は見てるけど

浜辺を歩いた事がない真美は、最初は波が怖くて

固まっちゃって動けなかったんだ。

抱っこしてもらい波打ち際から離れると、やっと歩き出したよ。

波が怖くないのが分かってきた真美は、自分から歩きやすい

波打ち際を先頭になって歩き始めたんだ。

ぼくは、真美も海が好きになってくれたみたいで嬉しかったよ。

ぼくが昔遊んだみたいに、リードを放して真美を思い切り走らせて

あげたかったけど、ゴールデンウイーク中なので渚も混雑。

思い切り走るのは、次回の楽しみにしたんだ。

真美の走りを見る為にも、ぼくは 「元気で長生き」　しなくちゃね !

この続きは、また次回 !

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