製作発表

ぼくが座っているのが、パパの次に製作する模型。

箱だけでもすごく大きいし、重いんだ。

中身は細かい部品いっぱい入っているので、ぼく達が

悪戯するといけないので、見せてくれないんだ。

模型の事を説明すると、ロッソ社製 1/8 フェラーリ６４３。

F-1 のキットだよ。

ロッソ社はバブル時代に、数年だけ活動していた静岡の模型メーカー。

パパの製作するフェラーリ６４３も２０年以上前の物なんだ。

倒産後に火事で模型の金型が焼失して、今では幻の模型と

言われていて、すごく貴重品なんだ。

完成すると、全長 ５０ｃｍ。

ボディや足回りが金属製なので、重さも結構あるよ。

今の F-1 は、たまにしか観ないけどジル・ヴィルヌーブや

ニキ・ラウダ、マリオ・アンドリッティ等が活躍していた、１９７０年代から

ミハエル・シューマッハが、チャンピオンなるくらいまでは大好きで

よくテレビも観ていたし、F-1 の模型を作っていたんだって。

それにバブル期は、パドックパスを知り合いのスポンサーから

いただいて、鈴鹿にも何度か行った事があるんだ。

パパは、今でも言うんだ。

マクラーレンのテントで食べた、ランチとシャンパンは美味かったって。

昔の車はカッコ良くて美しかったけど、今の F-1 は車が美しくなくなったのが

観戦しなくなった理由かな。

みんなに製作発表したので、これでパパも途中で投げ出したり

出来ないので、肩肘張らずに完成を目指して製作するよ。

目的は、指のリハビリだもんね。

完成予定は未定だけど、途中で経過報告するからね。

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